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そもそもパブリック・リレーションズ(PR)とは?

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  • 戦略PR/広報

パブリック・リレーションズ(PR)とは企業やブランドに関する世間の認知を高めるために行う業務のこと。メディアをはじめとした世の中に影響力のあるソースに対し、ポジティブなニュースや収益に関するレポート、求人情報などを提供することで、ブランドの評判をマネジメントする仕事です。

ここでは、パブリック・リレーションズ(PR)という業務について多角的に理解していただくため、さまざまな側面から光を当てながらご紹介していきましょう。

PR戦略を構成する要素

パブリック・リレーションズ戦略は以下の5つの要素によって構成されています。

  1. ● 危機管理:想定されるネガティブな記事によってビジネス運営に極力支障が生じないようにコントロールすること。有事に備えた厳格な管理計画も含まれます。
  2. ● メディア対応:ジャーナリストやプレスのスタッフと関係構築を行うことはもっとも重要。ニュースに値する内容がある際には、メディア経由で情報を発信します。
  3. ● 企業の社会的責任(CSR):企業は地域コミュニティの一員であることで得られることが数多くあり、PR担当者は企業とコミュニティとのコミュニケーションをオープンで円滑なものとして安定化させる責務を担っています。これらCSR活動によって企業は新たな優れた人材を惹きつけることができるとともに、消費者にポジティブなイメージを与えることにもつながります。
  4. ● 社内でのコミュニケーション:ビジネスに携わる全社員が会社の目指すべき方向を理解している状況を作り出すためには、社内におけるコミュニケーションが非常に重要。コミュニケーション・ツールにはメールやプレス・リリース、企業アナウンスなどさまざまなものがあります。
  5. ● イベント・マネジメント:企業のニュースを外部のオーディエンスにシェアするための記者会見あるいはイベントを開催するとなった場合、PR部門がオーガナイズするのが一般的でしょう。

PRの具体例

パブリック・リレーションズ活動は多岐に渡るため、ここでは代表的な事例をご紹介しましょう。

  • 投資家向けレポートの提供:ビジネスの状況について四半期ごとに投資家に向けたレポートを提供し、ビジネスを堅調に経営していくことに対する投資家からの信頼を維持することを目的とします。
  • メディア・プロダクション:企業に関する情報映像やオーディオ・コンテンツを制作し、社内、社外に向けて発信。ターゲットとするオーディエンスに価値のある情報をわかりやすく提供することを目的とします。
  • マーケティング・コミュニケーション:マーケティング専用のチャンネルを活用し、より効率的に情報をシェア。より多くの人々にリーチするためにFacebookやTwitterに記事を投稿することなどの活動が含まれます。

PRのもたらす重要なポイントとは?

ソーシャル・メディアの昨今の隆盛もあり、話題のニュースは瞬く間に拡散される世の中になりました。その流れを受けて、企業にとってPRは以前にも増してますます重要な機能に。ここでは、PRがビジネスにもたらす3つの重要なポイントについてご説明しましょう。

  • ダメージ・コントロール:フェイク・ニュースはビジネスに対して瞬時にネガティブな影響を与えてしまうもの。そのため、PR担当者はダメージ・コントロールの施策を適切に実行し、ニュースがビジネスに及ぼすダメージを最小限にする役割を果たします。
  • ブランディング:コンスタントにニュースをシェアし、企業活動における透明性を徹底し、そして定期的に黒字のレポートを発表し続けることができれば、世界中で認知されるワールド・クラスのブランドを作り上げることは不可能ではありません。ひいては込み入ったマーケティングやセールス戦略がなくても製品を販売することができるようにもなるかもしれません。
  • 社内でのコミュニケーション:会社が大きくなり多くの異なるロケーションにオフィスを構えるようになると、社員同士が同じ価値観を共有したり、また社内で起きていることのすべてについて周知徹底することがどうしても難しくなります。PR部門は従業員が一致団結してひとつの共通したゴールに向かって働くベースとなる関係性をマネジメントすることができるのです。

PRとマーケティングとの違いは?

パブリック・リレーションズとマーケティングは一緒に仕事をすることはありますが、基本的には同じ役割ではなく、それぞれのフィールドでものになるためには異なるスキルが必要とされます。ここでは、PRとマーケティングの違いについてご紹介しましょう。

  • ターゲットとするマーケット:マーケティング部門は潜在顧客と既存顧客に語りかけ、商品をさらに購入してもらうように働きかけます。PR部門は将来的に投資家やジャーナリスト、あるいは顧客となり得るような、ブランドに興味を抱いている層にアプローチします。
  • 目指すべきゴール:マーケティング担当者はセールスを通じてROI(投資対効果)を増大させることにフォーカスします。一方PR担当者はブランドを構築し、企業のストーリーを世界中にあまねく喧伝することにフォーカスします。
  • 活動に要する期間:マーケティング活動はロング・ターム(SEO対策、コンテンツ制作)ミディアム・ターム(メールを活用した施策)そしてショート・ターム(PPC広告などの広告戦略)といった活動に分けることができ、さまざまな目的に寄与する施策を打ちます。一方、PR活動は「ブランドを構築する」というロング・タームな活動に重きをおく傾向にあります。

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