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ホテルPRの始め方|広報担当者が取材を獲得するための3つの戦略

業界を熟知したPR戦略家が「メディア視点」で 刺さる情報発信を設計 PR・広報戦略コンサルティング
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「プレスリリースを配信したのに、取材依頼が来ない」。多くのホテルの広報・マーケティング担当者が直面するこの課題は、PRの考え方と進め方を見直すことで大きく改善できます。本記事では、ホテルの広報担当者がご自身でPRを進めるために押さえておきたい前提と、取材を獲得するための3つの戦略をカーツメディアワークス PR事業部 戦略PR局 執行役員 小石茉奈美が解説します。

ホテルPRとは?取材依頼がこない原因と、まず押さえるべき点

ホテルPRは、開業・リニューアル・新メニューなどの情報をメディアに届け、報道を通じて認知拡大と集客につなげる広報活動です。プレスリリースを出しても取材が来ない最大の原因は、メディアが「伝えたい」と感じる報道価値が設計されていないことかもしれません。広報担当者がまず取り組むべきは、この報道価値の設計です。

ホテルの広報担当者は、集客やマーケティング業務と兼務しているケースが少なくありません。そのため「どのタイミングでプレスリリースを出せばよいか分からない」「新たな顧客層に届けたいが、どのメディアが適しているか分からない」「そもそもメディアとの接点(メディアリレーション)がない」といった悩みを抱えがちです。

報道価値とは、メディアが「これは今報じるべきことだ」と感じる価値のことです。施設の魅力をそのまま発信するだけでは報道につながりにくく、配信前に“今、取材したくなる理由”を自分たちで設計しておくことが、ホテルPR成功の出発点になります。

「ホテルに泊まることだけが旅行ではありません。施設紹介にとどまらず、ホテルを起点とした周辺の観光や体験まで含めて報道価値を組み立てましょう」(戦略PR局 執行役員・小石茉奈美)

取材を獲得する3つの戦略|広報担当者が実践したい報道価値の設計

取材を獲得するために広報担当者が押さえたい戦略は3つ。①ホテルと地域を広く捉えて報道価値を設計する、②切り口づくりから運営まで一貫して企画する、③メディアごとに提案を変え、関係を築く。

宿泊体験・食・ホスピタリティだけでなく、周辺の観光や地域の話題まで視野に入れて報道価値を設計しましょう。施設紹介にとどまらず、施設周辺の観光地なども含め、タイムリーなコンテンツで、“今、取材したくなる理由”を組み立てると、報道につながりやすくなります。

「ホテル単体ではなく、周辺の観光スポットや季節の話題まで広い視点で考えると、報道価値の引き出しが一気に増えます」(小石)

報道価値を設計しただけでは報道は実現しません。話題化の切り口づくりから、記者発表会・体験会・試泊・プレスツアーといったコンテンツの企画、そして当日の運営までを一貫して描いておくことが重要です。

「発表会やプレスツアーを実施する際は、切り口づくりから当日の運営まで、誰が何をやるかをセットで設計しておきましょう」(小石)

テレビ・新聞・雑誌・WEBなど、媒体ごとに読者や番組のトーンは大きく異なります。同じ情報を一斉に送るのではなく、届ける相手の関心に合わせて提案を変えること、そして日頃から編集部や記者との関係を築いておくことが、取材・掲載への近道です。

「一斉配信で情報をお届けしても、それだけでは記事にならないことがほとんどです。普段からの関係づくりと、相手に合わせた情報提供が掲載の可能性を高めます」(小石)

この3つを組み合わせ、メディアに対して適切に報道価値を伝えることが、取材獲得への基本姿勢です。

ホテル広報のPRの進め方|企画から掲載確認までの6ステップ

ホテルの広報担当者がPRを進める基本の流れは、次の6ステップです。新規開業・リニューアル・新メニュー発表など、いずれのタイミングでも考え方は共通します。

①自社の現状を整理する:課題・目的・ターゲット・発信したいテーマを洗い出し、現状を把握します。

②取材につながる切り口を企画する:ホテル・観光の特性に合わせ、“今、取材したくなる理由”と具体的なPR施策を設計します。

③メディア向け資料を準備する:プレスリリースやファクトシートを、メディアに伝わる形でまとめます。

④媒体特性に合わせてアプローチする:テレビ・新聞・WEBなど、媒体ごとに提案を変えて取材を働きかけます。

⑤施策を実施・運営する:内覧会やプレスツアーを実施し、参加メディアの管理や当日の対応を行います。

⑥掲載を確認し、次に活かす:掲載状況や反響を整理し、次回の施策へ改善点を反映します。

このうち④⑤で実施するプレスツアーや内覧会などの体験型イベントは、企画と運営の巧拙で報道の成果が大きく変わります。具体的な成功ポイントは、後編「プレスツアーとは?企画の成功ポイントとメディア誘致のコツ」で詳しく解説します。

自社対応が難しいと感じたときの選択肢

ここまでの進め方は、基本的に自社の広報担当者だけでも実践できます。ただし、ゼロからのメディアリレーション構築や、記者への個別アプローチには時間と経験が必要です。リソースや時間が足りない場合は、外部のPR会社を部分的に活用するのも有効な選択肢です。

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著者

株式会社カーツメディアワークス
PR事業部 戦略PR局執行役員

小石 茉奈美

実績

  • 日本初上陸ブランドの認知向上PR
  • 技術系メーカーの広報戦略支援
  • 大型イベント・展示会PR企画・運営
    等多数
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