導入事例

身近な話題でセキュリティを語る!調査リリースとイベントで国内メディア露出を拡大したPR戦略成功事例

日本企業のグローバル展開から、グローバル企業の国内進出展開まで様々な海外戦略広報を支援 「海外戦略PR・広報 コンサルティング」 サービス資料
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概要

本事例は、国内PR効果を高めるために、調査リリースとメディア向けイベントを効果的に活用したサイバーセキュリティ企業の成功事例である。
同社はこれまで、オリンピックや翌年の予測など時事性のあるテーマに合わせたセキュリティ知見を提供してきたが、ネタのマンネリ化によりメディアの反応は鈍化していた。また、新製品投入が頻繁ではないため、話題の種が不足。さらに、一般消費者のサイバーセキュリティへの関心が低く、従来型の発信では十分な注目を集められなかった。
そこで、メディアが取り上げたくなるような“身近な話題”とセキュリティを結びつけた調査を実施。日本と世界の意識差やAIとセキュリティに関する日米比較などをテーマに、インフォグラフィックを活用して可視化した。さらに、プレスイベントで専門家解説を加えることで報道価値を高め、結果として取材依頼や掲載件数を大幅に増やすことに成功した。

課題

サイバーセキュリティは国家や企業にとって重要なテーマでありながら、一般消費者にとっては日常生活と直結しにくい分野である。そのため、話題化やメディア露出には工夫が必要だった。
同社は過去に、国際イベント(オリンピックなど)や年末年始の予測といった時事トピックに絡めた発信を行ってきた。しかし、同様のテーマが繰り返し扱われることで、メディア側から「またこの話題か」という飽きが生じ、掲載効果が低下していた。
さらに、製品リリースが頻繁ではないため、製品を軸にしたニュース発信が難しいという構造的な課題もあった。加えて、一般生活者にとってはセキュリティリスクが具体的にイメージしにくく、プレスリリースの受け手である記者も“読者に響く切り口”を見出しにくい状況だった。
このままでは、せっかくの専門知見や調査結果も埋もれてしまう可能性が高い。必要なのは、メディアが「今すぐ記事にしたい」と思うようなタイムリーかつ生活に結びつく情報発信への転換だった。

ソリューション

同社は、発信の切り口を「身近な話題×セキュリティ」へとシフト。社会や生活者が今関心を持っているテーマと、企業の専門領域を掛け合わせることで、ニュース価値を高めた。
具体的には、日本と世界におけるサイバーセキュリティ意識の違いをテーマに調査を実施。さらに、日本国内でのAIに対する考え方や、日米間のセキュリティ意識差など、国際比較ができる切り口を設定した。これにより、社会的な関心度が高い「AI」と、同社の専門分野である「セキュリティ」の双方を絡めた話題を創出。
調査結果は、数字や統計だけでなく、インフォグラフィックで直感的に理解できる形に加工。視覚情報にすることで、記者や読者の興味を引きやすくし、SNSやWeb記事での二次拡散も促進した。
さらに、メディア向けプレスイベントを開催。調査結果の発表だけでなく、専門家による解説や今後のセキュリティ動向の展望を盛り込み、取材しやすい素材を提供した。イベント後には記者からの追加取材依頼も寄せられ、リリース配信だけでは得られない関係構築効果も得られた。

結果・成果

このアプローチにより、同社は複数のメディアで新たな掲載機会を獲得。テレビ・新聞・Webメディアなど、幅広い媒体で調査結果や専門家コメントが紹介された。
特に、インフォグラフィックを活用した可視化は効果的で、複雑な調査データが一目で理解できると好評。SNSでのシェアや引用も増え、一般消費者への情報到達度が向上した。
また、イベント実施による直接的な取材機会の増加は、単発的な露出ではなく、継続的な報道関係構築にもつながった。記者との接点が増えたことで、今後の新製品発表や緊急事案時のコメント依頼も期待できる体制が整った。
この事例は、専門性が高く関心を持たれにくい分野でも、調査リリースのテーマ設定と表現方法を工夫すれば、メディア露出を飛躍的に高められることを示している。特に、国際比較や身近な話題との掛け合わせは、ニュース性を創出するうえで有効な手法であり、他業種でも十分に応用可能だ。

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著者

株式会社カーツメディアワークス
PR事業部 戦略PR局リーダー(海外PR連絡窓口)

Marc Wilkinson

実績

  • 大規模イベントにて、企画立案・運営・記録写真の撮影を担当
  • 特定技術ソリューション向けのB2B IPターゲティング広告を企画・運用
  • 海外の代表取締役来日に合わせた記者会見の企画・運営
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