導入事例

防災の最前線をメディアへ!地質調査企業が広報体制構築で大手報道露出を実現したPR戦略成功事例

業界を熟知したPR戦略家が「メディア視点」で 刺さる情報発信を設計 PR・広報戦略コンサルティング
サービス概要資料

概要

本事例は、地質調査と自然災害対策事業などを展開する企業が、広報体制の整備とコンテンツ開発を通じて、大手メディアでの露出と企業認知度向上を実現した事例である。
同社は、防災・減災のための高度な調査技術や情報システムを有していたが、効果的な広報活動が行われていなかった。その結果、採用活動でも人材確保に苦戦していた。
課題解決のため、広報チームを立ち上げ、発信すべき情報の選定・ストーリー化・メディアリレーションを体系的に実施。特に、災害発生時に社会的関心が高まるタイミングを捉え、調査データや専門家コメントをスピーディーに提供できる体制を整えた。
その結果、豪雨災害対策実証実験や、土砂災害に関連する調査結果がWBS、読売新聞、日本経済新聞、Forbesなど影響力の高い媒体に掲載され、企業ブランドと防災分野での存在感を大きく高めた。

課題

同社は、地質調査や防災対策に関する高い技術力を有し、全国各地で社会的に重要な事業を展開していた。しかし、広報活動は十分に機能しておらず、対外的な情報発信が断片的であった。
そのため、企業の社会的役割や技術力が広く知られておらず、一般認知度の低さが採用活動にも影響。企業理解が進まないまま候補者に選ばれにくい状況が続いていた。
また、防災・減災分野は、災害発生時や防災週間など限られたタイミングでしか社会的関心が高まらない。平常時に話題化するのは難しく、ニュース価値を意識した情報発信戦略が必要だった。
加えて、広報専任体制が整っておらず、緊急時の情報提供スピードが遅くなる懸念もあった。メディアに求められるのは、現場の最新データや専門家の即時コメントであり、これらを迅速に提供できる準備と体制構築が急務だった。
つまり、課題は「認知度不足」「採用難」「広報体制の未整備」「タイムリーな情報発信の欠如」という4点に集約されていた。

ソリューション

発信すべき情報の棚卸しとストーリー化を実施。防災情報システムの導入事例や現場調査データ、技術者インタビューなどを企画化し、「社会的価値」と「ニュース性」の両面を兼ね備えたコンテンツへと編集した。
さらに、情報の性質に応じた最適な広報ツールを開発。専門家コメントは簡潔にまとめた資料を用意。平常時にも配信可能な「教育的コンテンツ」と、災害時に即時提供できる「速報型コンテンツ」の2本立てで運用した。
メディアリレーション強化にも注力。記者との事前関係構築を行い、「有事の際は同社に取材を」と思い起こさせる存在になるよう努めた。
そして、土砂災害や豪雨災害など社会的関心が高まったタイミングで、取材対象者を迅速に提案し、調査データを即時提供。情報の鮮度と信頼性を担保したことで、大手報道機関のニュース素材として採用されやすくなった。

結果・成果

新たな広報戦略のもと、同社の豪雨災害対策の実証実験や、土砂災害発生時に迅速に調査データや専門家コメントを提供した広報活動により、ビジネス系番組や情報番組、地域ローカル番組、新聞、ビジネス系Webメディアなど、影響力のある多数のメディアで紹介されました。
各事例に合わせた広報ツールを事前に準備していたため、取材依頼にも即応可能となり、報道側からの信頼性が向上。結果として、平常時よりも高い頻度でメディア露出が発生し、防災分野での企業プレゼンスが飛躍的に向上した。
この事例は、BtoB企業や公共性の高い事業を行う組織にとって、「タイムリーな情報発信」と「平時からの準備」の重要性を示す好例といえる。特に、災害や社会的イベントの発生時には、迅速かつ信頼性の高い情報提供が、企業認知度とブランド価値向上に直結することを証明している。

トレンド先読み×報道目線の調査で報道連鎖を創出 「調査PR」
サービス概要資料

著者

株式会社カーツメディアワークス
PR事業部 戦略PR局執行役員

森山 稚夏

実績

  • コスメブランドの広報戦略・施策実行
  • 国内BtoB上場企業の広報戦略支援/記者発表会 企画・運営
  • 有名飲食チェーンの広報戦略・施策実行
    等多数 
詳細を見る